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【フードドライブ@JWU インタビューVol.1】食品ロスを考えるきっかけに 

JWU PR アンバサダーがフードドライブについて家政経済学科 小林富雄教授に聞きました!

日本女子大学では、11月14日(月)より「フードドライブ@JWU」を実施しています。約2週間をかけて学生や教職員から家庭で余っている食品を集め、その後、必要としている学生に配布しようという活動で、私たちJWU PR アンバサダーも協力しています。
日本ではまだまだ知られていない「フードドライブ」について理解を深めるため、フードシステム論をご専門とされている家政学部 家政経済学科の小林富雄教授にお話を伺いました。

食品ロスを考え、シェアリングを実践しよう

—— 「フードドライブ」自体を知らない学生も多いと思いますので、どのような活動なのか改めて教えてください。

小林教授:端的に説明すると、「家庭」で余っている食品を持ち寄って、それを必要としている人に提供しようという活動です。ドライブというと、“車で持っていく”というイメージがあるかもしれませんが、活動を“促進しよう”との意味合いも含まれています。
似たような活動で「フードバンク」もありますが、こちらは「企業」が食品を提供する点が異なります。どちらも1970年代後半にアメリカで始まったと考えられています。当初は教会が拠点となり、週末に行われるミサの際に貧しい人々に配布していたようです。
日本においてもマスコミが取り上げるようになり、徐々に認知度は高まっていますが、そこにどう関わっていくかという意識がまだまだ足りていません。他人事の人が多いのではないでしょうか。

—— フードドライブによってどのくらいの食品ロス削減が望めるのでしょうか?

小林教授:企業が主体となるフードバンクですら食品ロスの削減効果はそこまで見込めないと専門家の間ではわりと言われています。必要としている人に食品が行き届くことはもちろん大切ですが、それ以上に、活動を通して地域のつながりが生まれることが重要ではないでしょうか。お互いの信頼がないと無償でのモノのやりとりはなかなか成立しづらいです。地域のつながりが失われつつある日本で、つながりを復活するひとつのきっかけになることが、この活動の大きな成果のひとつだと思います。加えて食品ロスについて考えるきっかけにもなりますよね。

——日本では見ず知らずの人から食品を提供してもらうことに馴染みが少ないと思います。日本でフードドライブを行ううえでの注意点を教えてください。

小林教授:実際にフードドライブで事故が発生したという前例はないのですが、日本人は潔癖なところがあるので、良い取り組みであることを理解してもらうことが大事です。そのためには衛生管理をしっかり行っていることを示すことが重要だと考えます。賞味期限までの期間がどれだけ残っているかで受付基準を設けたり、冷蔵?冷凍のものはどう対応するなど、決まりを作っておくことです。受け取った食品がどのように配布されるのかというプロセスまで示しておくと、安全な形で有効活用されることが分かるので、関わる人々のなかで信頼関係が生まれ、食品がうまく流通していきます。

フードドライブ@JWUでは、賞味期限まで2カ月以上あり常温保存可能な物など、受け取り基準を定めています

—— 日本女子大学でこの活動を進めていくにあたって、どのようなこと期待できるでしょうか。

小林教授:今回は、学内でシェアリングしようという趣旨なので、少し話がずれるかもしれませんが、そもそもフードドライブなんかない社会の方が良いわけです。この活動が広がるということは、前提として、食品ロスや貧しい人たちが増えているということです。より根本的に、そういう状況をどう解消していくかを本来は考えるべきです。しかし、とくに貧困を無くすのは、ものすごく大変なことです。ですので、食品ロスや貧困問題と向き合うためにフードドライブは良いファーストステップになるのではないでしょうか。提供した食品がどのように活用されると課題解決に役立つのか、あるいは役立たないのか、考え続けることが本当の意味でこの活動が定着し、広がっていくことになるはずです。


取材?文/JWU PR アンバサダー 鈴木陽夏、横田真帆



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※本学の学生を対象にした活動です。一般の方は参加できませんので、あらかじめご了承ください。