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婦人国際平和自由連盟(WILPF)日本支部100周年記念展

2022.04.19

婦人国際平和自由連盟(WILPF)日本支部100周年記念 展

開館日(年間予定のページをご覧ください)
開館時間(年間予定のページをご覧ください)

 創立者 成瀬仁蔵は、帝国主義と軍拡の時代において、人類全体の発展と世界的平和を望みました。平和は学問、教育、道徳、宗教などによって獲得されるべきだとし、女性にはその役割を果たす力があると説きました。この平和への理念は、本学園と卒業生にしっかりと受け継がれています。
 第一次世界大戦当時、女性には参政権がなく、選挙権も政治集会への参加も許されていませんでした。しかし、男性たちが推し進めた「現代戦争」は総力戦体制で行われ、戦場のみならず銃後の人々を巻き込み、動員するものでした。また、当時の最新兵器であった毒ガスや飛行機、戦車などが導入されたことで、人類史上類をみない規模の死傷者と被害が生じ、難民問題も深刻化しました。
 社会福祉事業や女性参政権獲得運動の分野で活躍していた女性たちは、戦争推進を止め、平和的解決を呼びかける必要性に直面しました。こうして結成されたWILPF(婦人国際平和自由連盟)は、世界で最も古い、女性による国際的な平和団体です。この呼び掛けに応える形で、今から約100年前の1921年、日本支部が婦人平和協会として始まりました。成瀬仁蔵や新渡戸稲造に薫陶を受けた井上秀、上代タノ、高良とみ、河井道、羽仁もと子、ガントレット恒子といった女性たちが活動の中心となりました。日本支部は現在も、本学園に拠点があります。
 記念ミニ展示では、創立期と戦後の再出発期に焦点を当て、本学の平和教育の原点をご紹介します。

  • 相互理解を掲げる帰一協会への賛同を求め訪米した成瀬ら。(1912年)

  • WILPFアメリカ支部の反戦運動に参加した大橋広ら。(1925年6月)

  • 満州事変に対する婦人平和協会の声明を印刷した葉書。(1931年)

  • 国連脱退の年、全国の高校生から詩を募集した。与謝野晶子選。(1933年)